夏の風物詩である『流しそうめん』って知っていますか?
実際に、流しそうめんをしたことがある方はどのくらいいるのでしょう?(ちなみに、私はまだ未経験です。)
そもそも流しそうめんって何?
流しそうめんとは、竹製の樋を使ってそうめんを流し、流れてくるそうめんを箸で捕まえてから、各自めんつゆなどにつけて食べる食べ方をいいます。
その発祥地は、1959年に創業した宮崎県の高千穂峡とも、1962年に創業した鹿児島県刺宿市の唐船峡とも言われていますが、実は、南九州では商業化する前から一般の家庭などでは行われていました。
【参考情報】
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一番古い流しそうめんの記録
記録に残っている記述は、沖縄県那覇市出身の歴史学者「東恩納 寛惇(ひがしおんな かんじゅん。1882年10月14日~1963年1月24日)」の全集5に流しそうめんについての記述があります。
それによると、江戸時代、薩摩藩支配下の琉球(現在の沖縄県)で、薩摩藩在番奉行の役人が、崖の上から落ちる清らかで冷たい水の流れを利用して川上からそうめんを流し、途中ですくって食べることが夏の一番の楽しみだったとのこと。
ちなみに、薩摩藩在番奉行所とは、薩摩藩役人の琉球における役所のことで、1628年に設置されました。
以来、1872年までの250年間、薩摩藩による琉球支配の拠点になりました。
約20人が常勤し、薩摩琉球間の公務の処理や、貿易の管理にあたりました。
また、長崎県や宮崎県の一部では、「そうめん流し」という回転式の流しそうめんもあるそうです。
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流しそうめんの最長記録
ところで、そうめん流しの最長記録ってどのくらいなのか、わかりますか?
それは、2014年7月27日に熊本県立菊池高等学校の生徒さんたちが取った記録で、何と全長3328mなんですよ。
この記録は世界記録を更新し、ギネスにも申請したそうです。
流しそうめんの最速記録
では、今度は流しそうめんの最速記録はいくつなのか、わかりますか?
こちらは、2013年7月11日に京都駅の階段を使って行われました。
その長さは25m。高圧洗濯機を使っての実験でした。
結果は、最速で時速30km以上??
もちろん、国内では最速だったので、世界でも最速だったのではないかと思われますが、残念なことにギネスに申請をしなかったので、世界記録の認定はされませんでした。
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まとめ
流しそうめんについて調べてみると、実に面白い記事がどんどん出てきて、その奥深い世界に引き込まれてしまいました。
流しそうめん未経験の筆者には、まだ想像の域を出ませんが、いかにも涼しそうで風流で、夏の風物詩という言葉がピッタリだなと思いますね。
セットも大がかりなので、なかなか一般家庭ですぐにさっとチャレンジするのは大変ですが、流しそうめんを実際に食べられるところを見つけたら是非挑戦してみたいと思います。