花粉対策としてもっとも有名な存在、「マスク」。
風邪等の予防に使われる一般的なマスクを付けている人もいるかもしれませんが、
実は風邪用と花粉対策用では、大きな効果の違いがあるのです。
花粉対策効果の秘密その1:繊維の違い
一般的なマスクに使用されているのは、ガーゼ素材や目の粗い不織布。
スギ花粉の直径は約30マイクロメートル(0.03mm)以下という小ささであるため、
これらのキメの粗い繊維は通りぬけ、マスクの中に侵入してしまいます。
一般的なマスクの花粉防御率は、平均して40%程度。
半分以上の花粉は鼻に侵入しているわけですね。
これに対し、花粉対策用にはポリプロピレンを織り込んだ
キメの細かいフィルターが入っています。
花粉がマスクを通りぬけず、
平均して90%以上という高い花粉防御率を発揮してくれるのです。
花粉対策効果の秘密その2:形状の違い
風邪の菌等は人間の唾液、咳等が感染元であり、
顔の横・下側から入り込んでくることがほとんど。
よって、通常の風邪用マスクで或る程度防御することができます。
しかしスギ花粉は一度地に落ちてから風に乗って舞い上がり、
顔の「上側」から降り注いできます。
鼻の周辺部分にマスクとの隙間が開いていると、
ここから花粉が潜り込んでしまうのです。
花粉対策用マスクは鼻に密着した形状に作られており、
横からだけでなく上からの花粉の侵入を防ぎます。
また流線型のマスクは、前進する際の空気抵抗を減らし、
マスク周辺に花粉が纏わりつかない効果も持っています。
繊維と形状という2つの効果の組み合わせによって、
最大で99%という効果の高いマスクが数多く市販されるようになりました。
なお「花粉対策用」と銘打っていても蛇腹タイプの形状の場合、
鼻周辺部分との密着度流線型タイプのものに比べると劣るため、
防御率は少々下がる傾向にあります。
マスク選びは「サイズ」が大切!
どんなに質の良い花粉対策マスクであっても、
自分の顔の形に合っていなければ鼻の上部に隙間が出来てしまい、
効果を発揮してくれません。
現在は様々なサイズの花粉対策マスクが販売されていますし、
メーカーによってもサイズが多少異なります。
まずは自分の顔のサイズに合ったものを探してみましょう。
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