麻疹は1度かかると免疫ができる?後遺症や合併症の危険性はないもの?

麻疹は1度かかると免疫ができるものなのでしょうか?

その答えですが、「はい」です。一度かかってしまえばその後は2度と麻疹にかかることはありません。ですので、子供の頃に麻疹にかかると、大人になってから再度麻疹にかかることはないということです。

ただし、子供の頃に麻疹にかからなかった人は大人になってから麻疹にかかるリスクがあるので、その点については注意が必要です。


■麻疹になりやすい年齢について

もともと麻疹の免疫を持っている母親から生まれた新生児は、麻疹に対する免疫で守られています。このため、麻疹ウイルスが近くにあっても、麻疹にかかることはありません。母親から受け継いだ免疫の効力は最低でも半年間は続くので、半年間は麻疹にかかる可能性が低いということです。

生後6ヶ月間は母親から受け継いだ免疫により麻疹から守ってもらえるということです。仮に、生後6ヶ月以内に麻疹にかかってしまったとしても、免疫で守られているので、症状は軽く、早期に治ってしまうのです。子供が麻疹になりやすい時期は、母親から受け継いだ免疫の効力がきれた、生後6ヶ月以降からとなります。


■麻疹ウイルスの免疫がない母親から生まれた子供はどうなる?

最近では、麻疹の予防接種も受けておらず、1度も麻疹にかかったことがない大人もいます。そのような母親から生まれた子供は、麻疹ウイルスに対する免疫が1つもない状態で誕生します。

本来なら、生後6ヶ月までは免疫で守られているのですが、その免疫がないので、生まれてからすぐに麻疹のリスクが出てきてしまうことになります。ですので、これから妊娠、出産をする予定の女性は、次の2つの項目について注意する必要があります。

1つ目の注意点


麻疹の予防接種を受けていない場合は、生まれてくる新生児も麻疹の免疫力を持っていないことを、十分に理解することです。

2つ目の注意点


麻疹に1度もなったことがない母親は、妊娠した場合、生まれてくる子供は麻疹ウイルスの免疫がないので、生まれてすぐに麻疹にかかってしまうリスクがあるという点です。

生まれてすぐに麻疹にかかってしまえば、重い合併症を引き起こし、死亡する危険性も出てくるということを十分に認識しておくべきです。


■麻疹には合併症や後遺症のリスクはあるの?

麻疹ウイルスは他のウイルスよりも強力なので、他のウイルスよりも合併症や後遺症のリスクが高くなります。麻疹ウイルスの合併症として挙げられるのは、肺炎や気管支炎です。

麻疹になってから回復期に入るまでの経過を親御さんがしっかりと理解しておき、その経緯と異なるような、合併症の症状が少しでも出てきた場合は、緊急で医師の診察を受ける必要があります。


■合併症で注意すべきは肺炎です。

麻疹の合併症で最も恐ろしく、引き起こされる可能性も高いのが肺炎です。

では、どの時点で肺炎の疑いがあると判断すれば良いのでしょうか?肺炎だと疑う基準は、熱が10日以内でおさまるか?という点です。もし、麻疹になって熱が出てから10日以上経過しても熱が下がらない場合は、肺炎を疑ったほうが良いでしょう。

熱が下がらないのと同時に、咳がとまらずにどんどん酷くなっていく場合は、さらに肺炎の可能性が高くなるので、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。


■肺炎よりも更に恐ろしい脳炎のリスク

麻疹になって10日以上経過しても熱が下がらず、さらに、高熱が続き意識障害や痙攣が起こる場合には、脳炎のリスクも高くなってきますので、緊急の対処が必要となります。

高熱が続き、意識障害や痙攣が少しでも確認できたら、すぐにかかり付けの医者の診察を受けるようにしましょう。肺炎も脳炎も、そのまま放置しておくと、取り返しのつかないことになってしまうので、十分に注意しましょう。


■脳炎による後遺症

ただし、脳炎は10万人に1人という確率なので、極めて稀なケースです。ですので、そこまで不安を頂く必要はありません。とは言え、確率が低いと言っても、麻疹の合併症による脳炎で重い後遺症が残る可能性もゼロではありません。

脳炎の具体的な症状としては、

  記憶力の著しい低下
  言語障害
  自閉
  視力障害
  運動障害
  けいれん

など、非常に重い後遺症が残ってしまうのです。さらに後遺症が悪い方向に進めば、

  痴呆症
  寝たきり
  死

に至るケースもあるのです。このような脳炎の後遺症を、亜急性硬化性全脳炎と言います。


■亜急性硬化性全脳炎ってどんな病気?

亜急性硬化性全脳炎は正式名称を「subacute sclerosing panencephalitis」と言い、頭文字を取って、SSPEとも呼ばれています。SSPEは、麻疹に感染してからしらばく数年ほど何も発症しない期間を経てから発症するケースがあると言われています。

ごくわずかなものですが、神経症状が現れます。この神経症状が発病すると、数か月から数年の経過を経て徐々に神経症状が悪化していきます。そして、数年から十数年続くと死に至るという大変重篤な病状なのです。

SSPEはこのように、非常に潜伏期間が長く、またゆっくりとゆっくりと進行するため、遅発性ウイルス感染とも呼ばれています。通常のウイルス感染ですと、たいていは数日から長くても数週間で発症しますので、どうしても病気に対する意識が薄れてしまうケースが多いと言えます。ですので、頭の片隅にでも、こうした後遺症があるということを抑えておくようにしましょう。

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