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あかりをつけましょぼんぼりに~♪
お花をあげましょ桃の花~♪
ひな祭りで歌う歌といえば、「うれしいひな祭り」ですね!
誰もが口ずさむこの名曲。
子どもが楽しく遊ぶ様子を歌っているきらびやかなひな祭りとは裏腹に、ちょっと寂しい歌だったりするんです。
作詞したのはサトウハチロー氏。
この名曲が生まれた背景をちょっとだけ覗いてみませんか?
目次
母と離れて寂しい思いをしているわが子へあてたメッセージ
1935年頃にこの曲は作られました。当時のサトウハチロー氏はちょうど離婚して、子どもを引き取ったばかり。
毎日、寂しい思いをしている子ども達にひな人形セットを買って、楽しそうに過ごしている子ども達の様子を歌にしたと言われています。
慕っていた実姉への鎮魂歌
2番目の中盤に出てくる、
お嫁にいらした姉さまに~
という姉さまって誰のこと?
と疑問に思った方もいらっしゃるのでは?
実はサトウハチロー氏の実姉なんです。
幼い頃のサトウ氏は、ケガが原因で思いきり外で遊ぶことが少なかったそうです。
そんなサトウ氏を慰めたのが実姉でした。ピアノを教えたのもこの実姉と言われています。
その実姉がお嫁に行くことが決まった直後、結核にかかりわずか18歳で亡くなってしまいます。
サトウ氏はせめて歌の中では、実姉に結婚して幸せに暮らしている、いわば鎮魂の想いから、この歌詞が生まれたと言われています。

ん!?なんだか違うぞ!!「お内裏様とお雛様」
お内裏様とは男女一組のお雛様のこと。みなさん、ご存知でしたか?男雛を「お内裏様」、女雛を「お雛様」と多くの人が認識しているのでは!?
この誤解も2番目の歌詞からきていると言われています。ちなみに、「お雛様」とは、すべての人形のことなんですよ。
おや、これも違うぞ!?「赤い顔は左大臣」!?
赤い顔しているのは右大臣ではなく、お年を召した左大臣のほうです!!右大臣は凛々しいお顔も若者ですよね。
この二人は随身と呼ばれる護衛の者で、高位や年長者は左側(向かって右側)に座すという平安時代からのしきたりに沿って並んでいます。
う~ん、ややこしや~。
サトウ氏はこの歌あまりお好きではなかったよう…
この歌詞に河村氏が日本特有の陰施法を用いた曲をつけて、おなじみのひな祭りの歌が出来上がりました。誤用について当時は指摘がなく、そのまま発表されましたが、のちのち児童教育者などから誤用訂正を求める動きもあったようです。
ただ幸か不幸か、この歌の影響力が大きく訂正には及ばなかったようです。
のんびりしているのか、早いのか…おもしろい時代ですね!
2007年には文化庁が選定した「日本の歌百選」にも選ばれ、名実ともに歌い継がれる名曲となりました。
けれど、当のサトウ氏は晩年までこの歌を嫌っていたそうですよ。
自分を作ってくれた人に嫌われるなんて、ちょっとかわいそうな歌ですね。

【まとめ】暗さも吹き飛ばしちゃおう♪祭りは楽しい!うれしいが一番!
民謡など小学校で習う日本の歌の裏事情を垣間見ると、だいたい悲しい想いが込められているものが多いですよね。日本人独自の感性によるものなのでしょうか!?
それはさておき、ひな祭りは健康を祝う楽しいお祭りです。うんと楽しむのが一番!
女の子の日なんですから、娘さんにしっかり満喫してもらいましょう♪
ひな祭りに関しては、こちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。

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