幼稚園や保育園に子供を通わせている親御さんだったら、りんご病という病名を1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?りんご病はウイルス感染症の1つで、子供のほっぺたがりんごのように赤くなる症状が出ることから、りんご病という名前がつけられました。
りんご病は医学的に認められた正式な名称ではありません。医学的に認められた正式なりんご病の名称は、伝染性紅班です。
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■医師からは、りんご病と診断されることが多いです。
正式名称は伝染性紅班という病名なのですが、医師から診察を受けた時は、りんご病ですと言い渡されることが多いです。理由は特になく、伝染性紅班と伝えるよりも、りんご病と言ったほうが親御さんにも伝わりやすいからです。
■幼稚園や保育園でりんご病が大流行してしまうこともある?
りんご病は、他のウイルス感染症に比べると、感染力が弱いので、短い期間で劇的に大流行してしまうリスクは極めて少ないです。では、なぜ過去にも幼稚園や保育園でりんご病が大流行してしまったというケースが多々あるのでしょうか?
それは、りんご病の感染力が強いから大流行したのではなく、乳児や幼児の免疫力が弱く、広がってしまったのです。つまり、大人と違って免疫力が弱い人にとっては、感染力が良いりんご病でも大流行してしまう危険性があるということです。そういった意味では、幼稚園でも保育園でも先生や親御さんが注意しなければいけない病気と言えるでしょう。
■りんご病の流行を未然に防ぐのが難しい理由
りんご病の流行を未然に防ぐのが難しい理由は、潜伏期間中に子供から子供に感染してしまうからです。こうなると、保育園や幼稚園側でも、りんご病の流行を未然に防ぐことも、感染を広げないことも難しくなってしまうのです。
保育園や幼稚園側ができる対応は、現在、園に何人のりんご病の子供がいるのか?という情報を伝えることぐらいとなってしまうのです。まだ自分の子供がりんご病に感染していない場合は、保育園や幼稚園をお休みするべきです。
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■りんご病はどんな症状が出るの?
りんご病の症状で最も分かりやすいのが、両方の頬にりんごのような紅班があらわれるという点です。りんご病に感染している子供の画像を見ると分かるのですが、両方の頬が赤くなっているのが確認できます。りんご病の場合は、片方の頬ではなく、必ず両方の頬がりんごのように赤くなるので、非常に分かりやすい症状と言えるでしょう。だから、親御さんもすぐにわが子がりんご病だと気付くケースが多いのです。

■保育園や幼稚園でりんご病の症状が出ている場合
保育園や幼稚園でりんご病の症状が出ている園児が数人いる場合は、かなり高い確率で、他の園児にもウイルスが感染していると言えるでしょう。ただ、他の園児はまだ両頬が赤くなっておらず、具体的な症状が出ていないことが多いのです。これは潜伏期間の状態だからです。
潜伏期間はりんご病のウイルスに感染していても、両頬が赤くなったりする分かりやすい症状がでない状態が続くのです。この時期に、りんご病じゃないからといって、他の子供達と接することで、さらにりんご病のウイルスが広がり、大流行となってしまうのです。
■普段から頬が赤い子供は気付かれない?
普段から頬が赤い子供もたくさんいます。そのような子供はりんご病の症状が出ても気付かれないことが多いのです。普段から頬が赤い子供が、りんご病であるかをチェックする方法は、頬にある紅班の形がのこぎり状になっているか?という点を確認すれば分かることが多いです。
頬にも身体の他の部分にも、のこぎり状の紅班が出ていたら、かなり高い確率でりんご病に感染していると断定できます。普段から頬が赤い子供は顔の紅班だけで判断することができないので、必ず、洋服を脱がして、お腹やお尻や足に、のこぎり状の紅班はないかチェックしてみましょう。のこぎり状の紅班を確認することができたら、りんご病と断定しても良いので、適切な対処が必要になります。
